勝ったらいいな、じゃない。勝たなきゃダメなんだ。



カイジ、観て来ました。

どこぞの赤い人たちは香川照之演じる利根川に一喝されたらいいじゃない、とか思いつつ、映画の冒頭で山本太郎が出てきた瞬間、ワタシの頭は一昔前のバトロワまでタイムスリップ。やっぱりドンパチエンターテイメントやらせたら、深作さんって偉大な監督だったんだなあとか、そんなことを考えつつ。
叫ぶ時に腹から声を出すこと、息を止めて顔を真っ赤に憤らせること、そんなことを深作さんは藤原竜也に指導していたよなーとか、そんなことを思い出しつつ。

ええいつものことですが、藤原竜也が出ているというだけで観に行っているので、共演者が誰だとか原作が何だとか予備知識は全く無かった分、普通に楽しく観ることが出来ました。

ゲームのシーンなんかは、心理戦や効果音も含めて良く出来てるなーと思ったし、ハラハラドキドキして観ましたよ。鉄骨を渡るシーンは眩暈がしました。日本のCGも凄いなー。
でもなんかちょっと藤原竜也の力量なのか脚本なのか、ぺらぺら良く喋ることがイコールちょっと説教くさい、、、とか思っちゃったりもした。

ひたすら重い、暗いエピソード続きでも良かったんでないかな。その中から光を見つけられるかどうかは観た人間の判断に委ねれば、それだけの話っていう、そういう方が良かったんでないかな、とか思う。うん。

天海祐希の滑舌は、藤原竜也が今後多いに見習うべきところだと思います。さすが元宝塚。
そして香川照之。この人が居なかったら、Mr.Brainだって最後までは見ていなかった。対峙した相手を食わずに引き立て、自分も出していくって凄いなと。
松尾スズキだって分かってたのに、頭の中ではエンドロールまでその名前がリリー・フランキーだった…。

うーん、後はなんだろう。

なんていうか。

タイトルに戻る、みたいな。