川村カオリという女

訃報

川村カオリ(本名:川村かおり)が、
左乳がんの再発の為治療しておりましたが、
本日平成21年7月28日午前11時01分、都内病院にて永眠致しました。
ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでご通知申しあげます。
享年38歳。

これまで応援して下さった皆様に深く感謝致します。


昨夜、ニュースで死去の知らせを聞きました。
ショックでした。
彼女がデビューした時からその歌声を知っているということも、乳がんという女性に多い病気であることも、年齢が同じであることも、たった一人の娘を愛しているということも、彼女のさまざまなことに自分が勝手にシンパシーを感じていたこともあって、こんな結果になってしまって、本当にショックでした。
この若さで、たった一人の娘を置いて逝くなんて、どれだけ辛いことかと想像すると胸が張り裂ける。

上手い下手とかじゃなくて、細そうな声なのにパワーを感じる不思議な歌い方をする川村カオリが好きでした。
伝え聞くに平穏な人生ではなかったかも知れないけれど、だからこそなのか、実に説得力のある声で歌う彼女が好きでした。初めて「Zoo」を聴いた時の衝撃は忘れない。

今朝出かけにCDラックをあさろうと思っていたら時間が無くて、だから車の中でセータローのラジオを聞きつつぼんやりと「翼をください」を口ずさんでいたら、ラジオで流れやんの。涙腺崩壊。


ご冥福をお祈りいたします。
こっちに心残りが多いだろうけど、どうかそちらでママとゆっくり休めますように。


以下は独り言。
ワタシの母は29歳の時にガンで死んだので、ワタシはとりあえず母の死んだ年齢を超えることをひそかな目標にして生きてきた。だから自分が30歳になった時、何の根拠もないけれど「ああ、ワタシはこれできっとこの先、長生きできる」ってほっとしたことを覚えている。

結婚して10年も経とうかという頃、ひょいっと娘を授かり、その娘の出産予定日が死んだ母の誕生日だと気づいたのは本当に出産間近の臨月の時で、この時もワタシは何の根拠もなく「ああ、ワタシも娘も母に守られてるから、きっと無事に産まれてくる」とほっとしたことを覚えている。

運命ってあるんだと思う。

川村カオリの娘ちゃんには、あなたのママが死んだ歳を越えて生きていって欲しいと思う。
そしてあなたのママがあなたを愛したように、あなたも好きな人と出会ってこどもを産んで欲しいと思う。
きっとあなたのママがあなたを守ってくれる。あなたにはずっとずっと生きていって欲しいと思う。

知らないおばちゃんが勝手なこと言ってごめんね。

でもきっとあなたのママのファンだった人、みんなが思ってる。みんなが願ってる。祈ってる。


God bless you