魔王-第六話、第七話


優香お姉ちゃんのところで生田斗真がCD-Rを再生した時、流れる音楽が(音楽だってワタシは知ってました)嵐だったら大爆笑だったのにと思ったかりんでござます。
お暑うございます。みなさま、夏バテなぞしておられませんでしょうか。

優香お姉ちゃんが「いいでしょ、嵐!大好きなのよ、嵐!」とかキャピキャピしてみせたらもっと笑えたのに、とか。



ないない。



以下ぶつくさぼやきます。ネタバレはしてないです。珍しく。

っつかこのドラマ、あまりに大野くん寄りというか、弁護士よりの視点で描かれてしまっているので、ものすごくつまらなくなってきました。
確かに相変わらず生田斗真は直球!ストレート!ストライク!みたいな演技なので、それも問題なのでしょうけれど、それにしたって露出の仕方とか生田斗真の役どころの存在理由がほとんどストーリーテラーみたいな感じで、これじゃ刑事に感情移入しづらくて、一方的に大野くん演じる弁護士がかわいそうにしか思えないです。
韓国版を見ていて、かつ今は自分的に最大級の生田斗真ブームのワタシでさえ、このドラマで現時点での生田斗真演じる刑事に感情移入も同情もし辛いですもんよー。
韓国版はこのくらいの回の時には、刑事も弁護士もどっちも辛くて、パパも辛くて、お兄ちゃんも辛くて、みんな辛くて切なかったんですよ。みんな、孤独で。みんな勝手に独りになっちゃって。

だから第七話で大野くん@スンハが山野@ヨンチョルに悩みを打ち明けているシーンではずっこけましたよ、おばちゃんは。そんななまっちろい決意じゃねえだろうよ、壮大な復讐なんだからよー。

っつか今、第七話を録画で見た後に朝やっていた番宣を見てるんですけど、これもなんだかなー。ドラマの内容とか相関関係を言葉で、しかも出演者に語らせるってどんだけバカなの。
デーモン小暮もこんな仕事するくらいなら、悪魔やめれ。第六話での目だけの出演とか、あれ演出上、必要か?笑っていいのか?いいんだよなー。


韓国版魔王はワタシ、刑事が主役だと思って観ていましたが、日本版魔王は大野くんが主役ですね。
W主演とかっていうけど、んなこたあないと思う。これ、大野くんが主演。
このままだったら生田斗真は最終回が勝負。もし韓国版と最終回が変わらないのであれば、最終回でこっち(刑事の心情)側にぐっと画面を持ってこれなかったら、このドラマに生田斗真が出た意味がないくらいな感じ。
果たして脚本が最終回をどう描くのか分からないけど、少なくともかりん家で韓国版最終回は

「もう今、スンハはオスにべた惚れしたよね!惚れたよね!もう大好きだよね!」

っていう会話がされたくらい、オスが神様みたいな感じだったので、果たして生田斗真がそう演じてくれるのかどうか。脚本家がそう演じるようにさせてくれるのか。

っつかこのまんまの脚本とこのまんまのドラマで生田斗真の評価がされるとしたら、生田斗真ブームのワタシとしてはとても心外だよ。もっと出来るところが観たいんだよー。


しかし大野くん@スンハと優香お姉ちゃんの語り合いのシーンは良かったですのー。韓国版でも同じ展開で、ワタシがもし優香お姉ちゃんだったら、やっぱり同じように弟を庇うだろうと思わせてくれました。だってずっと弟だったんだよ、大野くん@スンハ。弟ってねー、かわいいんだよ、うん。

涼子ちゃん@ヘインしーはね…、まあいいよ、彼女も最終回で泣いてくれたらそれでおけ。


まあしかし本当に映画もドラマも原作を端折ってリメイクする必要ってあるのかなあ。物語は人生と同じでいいとこ取りって無理なんじゃないかなって最近ワタシ思う。
無駄に思えることとか小さな何気ない積み重ねがあって、一人の人間が作られるわけだから。
物語は一人の人間が集まって出来るものだから。
で、韓国版魔王のいいところって、何度も言うようだけれど、ストーリーはありがちなんだけど、一人一人の背景をものすごく丁寧に描いていて、誰もが何か行動する理由をどれもこれも納得できちゃうところに醍醐味があったのよ。

そういうのがないんだよ、日本版魔王。かわいそうなのも事情があるのも大野くん演じる弁護士だけじゃねえぞー。