デスノート 前編

原作漫画を未読のままな状態で観に行ったのですが、ストーリーはきっちり理解出来ましたし、ストーリーが目指すべきところや、何を訴えたいかなどの作り手の意図がきっちり理解出来る、とても無難な映画になっている、という印象を強く受けた映画です。金子修介監督らしく、分かりやすく、難解でなく、観ていて苦でなく、さりげにエンターテイメント。
作り方、作品の出来としては、「亡国のイージス」や「ローレライ」とは雲泥の差。原作のボリューム云々より、この分かりやすさと万人に受け入れてもらえそうな表現力は、多分に監督の差ではないのかな、と思います。


以下雑感。


藤原竜也は舞台オンリーで勝負した方がいいかも知れない。
・それが無理なら、っつか映画やドラマでも勝負したいのであれば、舞台で蜷川さんに指導してもらえているように、映画でも第二の深作さんのような指導者を見つける必要があるかも。
・後半、階段で膝を抱えて蹲るシーンで、リュークに話し掛けられて顔を上げるのだけれど、その一瞬の表情の変化を見られただけで、1800円払った価値はあった。
藤原竜也は字が下手だ。
・リュークはフルCG。声は中村獅童。すごい上手。
中村獅童にメイクを凝らして、リュークをリアルに演じさせても良かったんではないかと思う。っつか彼なら出来る。
鹿賀丈史は濃い。濃すぎる。良い人の役が合わない。
・Lの子の演技は、良い意味でわざとらしくてグッド。ただ、藤原竜也も言っていたし、我が愛しのティム・ロスも良くそう言うのだけれど、役どころとしては、Lの方が演じてて簡単ではあるんだろう。
・パウラはパウラの方が可愛かった。っつか演技下手。オリジナルキャラを演じていたけれど、これはこれでこの役を作った意図は良く通じた。
・全てが唐突に瀬戸朝香
・後編公開は11月に延びたらしい。


後編公開までに、漫画も読んでおこうかしら。