やることなすこと何年経っても変わりませんよ

2003年2月22日に、ワタシら夫婦は、約18年ぶりにリリースしたニューアルバムを引っさげて来日したハノイロックスのライブを観に、新宿厚生年金に行きました。その時の日記をサルベージしたのがこれ↓(ちょっと長い)

ライブは17時から。自宅から新宿までは約一時間。16時前の電車に乗って、17時ちょっと前に新宿に到着。今まで散々行き捲った洋邦ひっくるめたライブで、時間ぴったしにはじまったライブは、ボ・ガンボスだけなので「ライブは必ず10分や20分は押すもの」と思っているワタシら夫婦は意気揚々と厚生年金を目指しました。

ちなみに厚生年金なんてホールでやるライブに行くのは、10年振りくらいです。いつも行くライブは大抵がライブハウス、大きくてもBLIZくらいまでで、大きすぎると東京ドームなんて感じなんです。なので、ただでさえ方向音痴で周囲をうならしているワタシが今さら厚生年金の場所なんて覚えているはずがありません。

ダンナに厚生年金の場所を覚えているか訊ねると
「多分、JAMの近くのはずだよ。前に良くJAMに来てた時に厚生年金が見えたから」
なーんてダンナが答えるので(JAMってのはライブハウスです)かつて日清パワーステーション(これもライブハウス)のあった日清食品のビルを過ぎてずんずん歩いて、JAMまで来て、まだ歩いても厚生年金は見えません。ダンナはひたすら首を捻るばかり。

痺れを切らしたワタシはちょうど交差点の角にあった宝くじ売り場のおばちゃんに道を訊ねてみました。
「あー、もっとあっちだよ。こっちに来すぎ。あっちの大通りまで出てまた誰かに聞けば分かるから」

……。

無言で引き返し、再び日清食品のビルまで来て、警備のお兄ちゃんに訊ねました。
「あー、靖国通りまで出て左折なんですよ」

……。

ちなみに家に帰ってきて調べてみたら、JAMは2丁目でした。厚生年金は5丁目でした。

……。

やっと厚生年金に辿り着いてみれば、既に時刻は17時半。席は2階だったので、どんどん階段を昇っているとホールからの音が漏れて聴こえて来ます。それが「Maribu Beach Nightmare(マリブビーチの悪夢)」でした。ショックでした。なぜってワタシはこのライブにこれを聴きに来たと言っても過言ではないから。

ハノイロックスを知った当時、中学生だったワタシは彼らのライブに行くことが出来ませんでした。その後ラズルが死んでしまって、ハノイは解散してしまったので、永遠に彼らの演奏を生で聴く機会は失われてしまったのだと思っていました。マイケルがソロで日本にやって来ることはありましたけど、ソロアルバムも聴いていたけど、ハノイでないマイケルをワタシは観に行こうとはしていませんでした。
そしてやっと18年振りにかつて失われたハノイを取り戻すチャンスに恵まれたと思ったら

30分遅刻する

という大失態。ホールに入って半分は「Maribu Beach Nightmare」も聴けたんですけど、悔しさと懐かしさで泣きましたよ、ワタシ。ああ、涙腺弱いなあ。


で。
昨日は、リクオのライブに車で行って来ました。ワタシは、例えば、とあるお店に左折で入店したら、帰る時も左折で出て行くような女なので、道は良く分からないからダンナの言う通りに走っておりました。
目指すはダイエー川口店。今回、リクオのライブが行われるライブハウスは、このダイエー川口店の裏手にあるのです。
JR川口駅あたりまでは難なく到着し、元郷の駅の周りをぐるぐる。ライブハウスの住所もダイエー川口店の住所も元郷だからと、ずーっとぐるぐる。しかし目指すべきダイエーは一向に見当たりません。
「あれー?おかしいなあ?この辺だよねえ」「こっち方向だよねえ」を繰り返すダンナ。しかしそれでも、ダイエーのオレンジマークは見つかりません。
押し迫る開演時間。過ぎる開演時間。不機嫌になるワタシ。ぶちぶち文句を言うワタシにキレて、車の中で足を踏み鳴らすダンナ。
もういい加減、ダイエー川口店を探すことに疲れたので、元郷住所のそこら辺のパーキングに車を停め、ライブハウスに向かって歩き出します。無言です。到着してみれば、40分遅刻

お店のオーナー「すみませんねえ。もうライブ始めちゃいました」
ワタシとダンナ「いえいえ。ダイエーを目指して来たら、ダイエーが見つからなくて、道が分からなくなっちゃって」
お店のオーナー「あ、ダイエーはねえ、無くなっちゃったんですよ」
ワタシとダンナ「……」


……。


ライブは楽しかったです。あれだけピアノが弾けたら楽しいだろうなあと思いました。そしてリクオはKyonよりピアノが下手なんだーとも思いました(笑)
Crazy Fingersは聴いたことがないんだけれども、ちょっと興味がわきましたよ。CDレンタルしてるかなー。

「同じ月を観ている」という、弾き語りならぬ弾き喋り、に惹かれました。切ない。