誰も寝てはならぬ

2004年の1st第4節神戸戦で、ラッセル・ワトソン氏による「誰も寝てはならぬ」というオペラの独唱が、ハーフタイムショーとして行われたんですよ。
その時、ワタシはこの曲を知らなくて、でも素晴らしい歌声に、しばし試合のことは忘れて聞きほれておったんですが(試合はグダグダだったからね…)、この曲が、荒川静香選手が金メダルを獲ったフリープログラムで使われた曲と同じなんだと、この間ようやく気付きました…。


そしたら無性にこの曲が聞きたくなって、夜中にiTMSで検索。ヒットしたのが、本田美奈子が歌っている「誰も寝てはならぬ」。
早速ダウンロード。でもなんとなく、1曲だけじゃ寂しいので(何がだ)、「Amazing grace」と「time to say good bye」も合わせてお買い上げ。
ワタシが使用しているSuper Tangentは、m4pファイルは再生できないので、とりあえず購入した曲をいったんCDに焼き、そのCDからm4pファイルをmp3ファイルに変換。じっくり聴いていると日付が変わりそうだったので、作業はそこで終了して、肝心の曲たちは、今朝、通勤の車の中で聴いて来ました。


ちょっと泣いてしまったよー。てへ。


正直、初めて聴いた時は、本田美奈子の声はちょっと軽いっていうか、オペラとかだと響きにくいのかなって思ってしまったんだけど、高音で伸ばす部分に来ると、ぐっと深みを増すのですね。
Amazing Grace」の一番高いキーを出すところは、ちょっと苦しくて上がりきれてなかったけど、その手前までは、とても深みがあって、じわりと耳に染みました。


誰も寝てはならぬ」は男の人の歌なので、多分ラッセル・ワトソンが歌った方が歌自体の味は堪能できるのではないかと思うのですが、それ以上に、本田美奈子の場合は、「この人が生きていたら、今ごろこの曲をどんな声で歌うのだろう」と、そんな気持ちにさせられて、胸が詰まります。

惜しい人を亡くしました。


誰も寝てはならぬ」は、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」からだそうで。お話の概要はこんな感じです。