亡国のイージズ

続き。
って言っても大したことは書かないんだけど。

何を守るために生きるのか、ということを考える時、福井さんの作品の登場人物からは、この「亡国のイージス」においても他の作品においても、ある種のヒロイックな陶酔感に背中を押されている感じを受ける事実は否めない。必死で押し隠そうとしている様子は分かるし、おそらく主題がそこにあるが故、他の戦争ものとか軍隊ものとか、そういったものよりは、有り体に言ってしまえば、クサさは感じられないから良いんだけど。
それが唯一すらりと表れてしまっているのが、最後、宮津艦長の奥様と対峙している場面だと思うんだな。そしてそれを女からしたら「男の勝手」なのだと表現するのであれば、良く理解が出来る。

所詮、ワタシも女だ。

そしてやっぱりガンダムの影響も感じるですよ。それはまあ、ワタシらガンダム世代の特権というか、醍醐味なんだけどさ(笑)