黒蠅 パトリシア・コーンウェル

やっと読み終わった。いい加減、アメリカの推理小説でばかばかと重要な登場人物が死んで行ったり、いきなり新作で死んでたりってのには慣れていたつもりだったけど、今度はいきなり生き返っててびっくりした。しかも年齢詐称まで行われてるし。それは禁じ手だ!売れると思って続けやがって!と思いつつ、きっと今年のクリスマスにも、彼女の新作を手にしているんだろう。だって気になるんだもの。いやあアメリカって怖い国だよ。でも悪人は悪人として存在し、その行動に理由などないのだ、と小説の中で言い切ってくれちゃうのは、彼女の作品の凄みのひとつだよねー。人間って他人の行動に付加価値を付けたくなるもんだし。いやあ、自戒だ。