ムサシ


映画カテゴリじゃないけど、まあいいや。先週の金曜日にさいたま芸術劇場で「ムサシ」を観て来ました。

もうなんかねえ、小栗は顔ちっちゃ!藤原竜也は顔でか!(知ってたけど)みたいな。ロビーに生田さんからの花は無かったよ!みたいな。むしろ観に来てないのか必死に劇場内を探したね!みたいな。そっちか。
もうすぐさいたま公演も終了。そんな一日二回公演のとある日の夜に、小栗は生田さんと山下さんの会食にお邪魔していたようだ。元気だなー。



以下、微妙にネタバレしつつ。


・これ、タイトルは「ムサシ」というよりも「ムサシとコジロウ」という方が正しい気がする。
・むしろ「ムサシとコジロウ」にこだわる必要さえ無い気もする。
・要はそういう背景のある人物設定が、観客に大前提として受け入れられるため、または説明を省くためにムサシなんだなあと。
・でもワタシみたいな日本人であらざるべきなくらいに日本史に疎い人には、武蔵がどんな人だか分からないだけならまだしも、藤原と小栗のどっちがどっちを演じるのかさえ知らずに劇場入り。
・井上せんせいはそういうつもりではなかったみたいだけど、やっぱり史実にしても小説や漫画などにしても、そこにある作品の隙間を考えるっていうのは、本当に楽しいんだよね。とヲタのはしくれとして思ったりした。
・いや別に井上せんせいがヲタだなんて言う気は全く無い。
・そんな井上せんせいのお話は分かりやすくて楽しくて馴染みやすくて、そしてとても考えさせられた。
・でも人生に付きまとう「if」は、常にアクションを起こすための原動力。
・落ち着きの無いコジロウ。
・構えて不動のムサシ。
・それは素なのか演技なのか良く分からないけど、なんとなく素の印象を受けるのは、二人とも適役なのかもな感じ。
・でも蜷川さんの演出なのかなあ、たまに台詞が聞き取りづらかった。いや発声とかもあるかなあ。だって、吉田鋼太郎さんとか白石さんの声はちゃんと聞こえたもんなあ。
・白石さんの長台詞の時、ちょっと寝てしまったのは劇場入りする前に花見で酒を飲んでいたからだ。そうに違いない。ちょっと冗長だなんて、そんなことは絶対に言ってない。
・ひたすら言葉で畳み掛けてツッコミあう芝居ってちょー好き。
・背中を預かる関係はさらに好き。
・でもあえてここはきっちりとした殺陣も見たかった。
・この二人は身長も体格も似ているので、二人並ぶとすごく舞台映えする。
・ただししつこいようだけど、藤原竜也の方が顔がでかくて、遠目にも表情が観易いので舞台向きだと思われる。
・カーテンコールで小栗が藤原竜也に何か耳打ちして、笑いあってた。かわいいー。っつか藤原竜也がカーテンコールで笑ったの、初めて見た。


「ムサシ」が始まる前に小栗のラジオに藤原竜也がゲストで来た時、お互いの初対面の時の印象から、今現在仲良くなるまでの過程を語っていたんだけれど、そんな、そのままな感じな芝居でした。え。

なんつーの。人間関係って、最後は許容だよねっていうか、それができる人の選択と、できない人を捨てる、許容。


そこに触れる人が居る幸せ、とかね。


あー、もう一回くらい観たかったなー。