浦和レッズがアジアチャンピオンになった日。

試合終了後、報道ステーションではピッチから引き上げてくる選手を出迎える福田の様子を放送していた。

福田は啓太や闘莉王とも、もちろん固い握手をして祝福し、肩を抱いて労をねぎらっていたのだけれど、ひときわ福田が嬉しそうに出迎えたのは永井だったように思う。
そして福田は永井に「よく思い切って(足を)振りぬいたな」というような意味合いの言葉を掛けたのだけれど、ワタシにはこの言葉が、この日、どんな祝福の言葉よりも、きっと永井には嬉しく響いたに違いないと思えた。それはずっと永井を見てきた人間が、その成長を喜ぶ言葉だと感じたから。


いまさらとか言わないで。


こうやって歴史って作られて、積み重ねられていくんだなあって。
今年はほとんどレッズに貢献できなかったワタシだけれども、福田と永井が一緒に立っていたピッチを知っているんだなあって、その頃はアジアどころかJリーグ王者でさえ夢また夢のようで、現実は過酷なJ2だったなあって、永井のプレーの変化を知っているんだなあって、背番号が変わることを嫌がった永井を知ってるんだなあって、そんな風にしみじみと振り返ることが出来る過去があるということが歴史を作るということで、そう考えれば今はスタに行けないワタシでも、少しはこの日のレッズの優勝に貢献はできていたのかなあって。
まあ自己満足ですけどね。


浦和レッズを愛している人みんなに、おめでとう、ありがとう。

今度は世界を獲りに行きましょう。

それがどれほど笑い話のような夢物語に思えたっていいじゃない。

だって2000年のワタシには2007年のレッズは夢物語だったけれど、2007年のワタシには2000年のワタシが笑い話だよ。

目標を明確にもって走りつづけたら、きっとその向こうまで行けるよ。きっとね。