良いサッカーをしていると

ファールも少ないね。相手を引っ張るか、後ろからしかタックル出来ない磐田と、ほとんどファールらしきファールのない千葉。
ファールを貰いに行って貰えない西。巻の頭のところに足裏で蹴り上げんばかりの服部。みっともないね。

千葉の選手は本当に良く動く。ボールも、人も。誰かがボールを持って頭を上げると、そこには選択肢がたくさん見える。ワタシみたいなど素人でも、2、3の選択肢が見えるんだから、やっている選手たちはもっと頭の中にイメージが広がっているんだろう。パスも出せる。シュートを選んでもいい。FWが突っ込んでダメなら、こぼれたボールを勇人が拾う。相手のミスを逃さない羽生。真ん中から崩したり、サイドからボールが入れば、3人くらいがばーっと詰めて来る。相手のDFの後ろにボールを放る。相手がボールを持ったら素早く何人もがチェックに行く。素晴らしいよ。失点シーンは、エアポケットみたいなもんで、連携の問題だから、いくらでも修正可能だろうしね。

千葉サポじゃないし、千葉は敵だけど、昨日の対磐田戦は、本当に千葉が良いサッカーをしていて、正直うらやましかったし、鬱々としていた気持ちが少し上を向いた。敵に慰められているようで情けないけれど、ああいうサッカーをしたいと思うし、出来ると思うし、それ以上になれるであろうとも思った。千葉は良いサッカーを見せてくれた。引きこもらなくても、常に早いチェックとセカンドボールのコントロールで、守れるし、攻められるんだって証明してくれた。浦和もそうありたい。

もう一歩。もう一つ早いタイミングで動かなくちゃ、ワタシたちも。ボールは転がるように出来ている。サッカー選手はピッチに立ったら、走るように出来ている。ワタシたちはスタンドに立ったら、ピッチに向けて戦いの意を送り込むように出来ている。

ワタシも昨日は反省点が多い。駒場なのに、きつきつの雰囲気を作り出せてやれなかった。隣のバカ女がずーっと笑いながら「だからダメなんだ」とか「エメはどう」とかなんとかずーっとバカみたいにでかい声で話しているだけなのにいらついて、前半はなかなか試合とサポートに集中出来なかった。こんなバカ女の声とか雰囲気をピッチへ届けちゃいけないと思って、腹から声を出した。元コーラス部をなめんなよ。腹式呼吸は得意なんだ。
気が短い上ので、思わず「文句ばっか言ってうぜえなあ」とも言ってしまった。言い返せなくて黙るくらいだったら、最初からスタなんか来てんじゃねえぞ。後半はそいつらの声も気にならなくなるくらい試合とサポートに集中出来たけど、遅かったんだろう。もう1点、取らせてやりたかった。

いやーでも久しぶりに、9人で守るチームってのを見させてもらったよ、健太さん。去年までなら、相手に文句を言いたいところだけど、今年は、崩せていたのに決められなかった浦和に問題、というか伸びしろというか、成長しなければいけない課題があることを自覚しているので、何も言わない。あれはあれで戦略だったんだろうし。1点取って守って逃げ切り勝ちってね。でもそこから1点取れたんだし、次はもう1点だよな。

もう一歩先へ行こう。ここら辺で。