キリンチャレンジカップU-23 対オーストラリア

本家ブログに書くほど真剣に見ていたかというとそーでもないんだけど、一応まとめ。

自信のない男はかっこわるいな。

実はこの一言につきちゃうんですが。もちろんこの言葉は山本さんに向けてますよ。自分に自信がなくて、自分の選手たちにも自信が持てなくて、だからみんながあんな中途半端なプレーをするんだろう。

今回選ばれている子たちの戦術理解度とか能力なんかは、わざわざマスコミに谷間だなんて呼ばれるようなものじゃないと思うんだな。シドニーやアトランタの頃と比較して、確かに華は足りないと思うんだけど。
いやまあ、能力的にもこの中から何人ドイツに行くのかと考えると、贔屓目なしで見て、達也とナオ、大久保、化けた平山くんくらいしか思い浮かばないというのはあるんだが。闘莉王は高さは魅力的なんだが、足下が不安すぎる。上がりのタイミングの測り方も。A代表になるなら、中澤を越えるように。まあこの辺は経験値かな。期待。

それにしても中盤より後ろは、ほとんどの選手が本来の位置で使われず、小器用さだけ発揮させられて、ユーティリティという便利な言葉に誤魔化されて、ものすごく小さくまとまってしまっている気がする。
しかも仲間は普段一緒にやってるクラブのメンバーじゃないんだよ。そんなん連携なんか上手く行くわけないし、もう時間もないよ。

確かに闘莉王は結構無鉄砲に上がって行くさ。でもそれは那須もモニも分かってくれてて、そして必ず啓太か今ちゃんがフォローしてくれてたじゃん。ワタシは予選中、どれだけ今ちゃんに感謝したことか。

でも山本さん。阿部はまだしも菊池に今ちゃんや啓太がやって来たことをやらせようたって無理だよ。闘莉王のフォローだけならなんとかなるかも知れないけど、そうやって何度もアップダウンを繰り返しながら、最後まで激しいチェックを忘れず集中力を切らさないでいるのは、本当に泥臭い、本来のボランチの仕事で、そういう惜しみない動きが、今の五輪チームの掲げる「ボールを持ったら15秒で攻撃」「ボールを取られたら5秒のディレイ」に繋がって行ってたんじゃないのかなあ。
あ、ワタシは最近、菊池を見直してますんで、菊池をこき下ろしてるわけじゃないです。

ずっとこの世代の子たちを気にかけて来て、ワタシはしばし「帯に短し、襷に長し」という表現をしてきましたが、何か一つ成し遂げたい時は、帯なら帯、襷なら襷、素材と使用目的ははっきりさせないと。

下の河野選手のドキュメンタリーで、松井ゴジラとの対談がありましてね、河野選手がゴジラに訊くんです。「どうしたらプロになれるのか」って。
そしたらゴジラはこう言ったんです。


「何か一つ自分にしかできないものを磨いて売り込む」

みたいな。

今の五輪の子たちはせっかくの世界の大舞台で、自分が持てる本来の力を発揮できるのかなあ。